変形性関節症の治療法
「非ステロイド系抗炎症剤について」

こちらのコラムでは変形性関節症の治療法についてご案内していきたいと思います。

さて、変形性関節症の治療によく使われる非ステロイド系抗炎症剤はもともと、コルチコステロイドに代わるものとして開発されました。コルチゾンやプレドニゾロンなどのステロイドは、鎮痛作用や抗炎症作用に優れていますが、免疫機能が低下する、骨がもろくなる、けがが治りにくくなる、といった副作用があります。

長期間、服用し続けると、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、精神障害などの深刻な病気を引き起こします。そのために、ステロイドの代替品として、非ステロイド系抗炎症剤が普及したのです。

非ステロイド系抗炎症剤の中で最もポピュラーなものがアスピリンです。非ステロイド系抗炎症剤という分類がされるずっと前からアスピリンは使われていました。

１７５８年にエドワード・ストーン牧師が柳の樹脂に鎮痛・解熱作用があると発見して以来、その樹脂は研究と改良が重ねられ、アスピリンという非ステロイド系抗炎症剤として今に至るわけです。

その他の非ステロイド系抗炎症剤は１９７０年代に開発されました。その筆頭がインドメタシン、次がイブプロフェンです。

今日では、商品化されている、あるいは開発中の非ステロイド系抗炎症剤は１００くらいあります。

非ステロイド系抗炎症剤は、プロスタグランジンという痛みや炎症といった反応を起こすホルモン物質の合成を妨げます。

プロス夕グランジンはその他、血圧のコントロール、血液を凝固させる働き、腎機能のコントロール、胃液の分泌などにも関わっているため、非ステロイド系抗炎症剤を服用すると、これらの機能まで低下してしまいます。

参考にしてみてください。

＜続く＞

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