最近、サプリメントの主成分として、グルコサミンが注目されていますが、これはグルコサミンが軟骨を形成し、磨り減った軟骨を再生する重要な成分であるからです。

加齢と共に、誰もが多かれ少なかれ被るのがひじや膝の関節の痛みですが、その原因の１つが軟骨の磨り減りです。軟骨は関節の中で、骨と骨の間でクッションとなり、曲げたり伸ばしたり、と言った動作が円滑にできるような役割を持っていますが、軟骨が磨り減ってくると、こうした動作に支障が出てくるばかりではなく、痛みが発症することになります。

その軟骨の主成分の１つが上記の通りグルコサミンです。グルコサミンは本来、人間の体内でも生成されますが、加齢などにより新陳代謝が落ちてくると十分な生成ができなくなってきます。そのため、意識的に、積極的に摂取する方が増えているというわけですね。

さてこのように主に関節痛に対する効果・効能がクローズアップされているグルコサミンですが、寿命を伸ばし、長生きさせる効果があることが示唆されています。

ワシントン大学が実施した大規模な調査では、ワシントン州に住む５０歳以上の男女３７万人を対象に行われました。３７万という規模はこうした調査ではちょっと聞いたことがないほどの人数ですね。

そしてアンケートを返送してきた８万人の回答内容から、対象者の過去１０年間のサプリメントの使用状況を把握しました。

その上で、この８万人を５年間観察しました。５年間という期間もかなり長い調査と言えます。

この５年間で約３，６００人の方が亡くなりました。そして研究チームでは、サプリメントの使用状況と死亡率との関係を調査したのですね。

まずサプリメントの王道とも言える、ビタミンやミネラルは死亡率に関係がありませんでした。意外にもビタミンやミネラルには長寿効果が認められなかったことになります。

ではどうしたサプリメントが、有意に生存率を伸ばしたかと言うと・・・何とグルコサミンとコンドロイチンだったのですね。

グルコサミンやコンドロイチンを服用しなかった人の死亡率を１００％とすると、グルコサミンやコンドロイチンを継続的に摂取していた人は８３％まで低下したとのことですから、驚きの結果と言えそうです。

研究チームでは両成分の抗炎症作用がこうした長寿効果を生んだのではないかと指摘しています。

グルコサミンやコンドロイチンは関節痛への効果が有名なために研究もそれに関するものに集中していますが、実際にはそれ以外のうれしい効果があるのかもしれませんね。

研究が進んでいくことを期待したいと思います。

なお、このグルコサミンやコンドロイチンに加え、同じく健康・美容成分として注目のヒアルロン酸が配合されたサプリメントも人気です。ご興味がある方はこうしたサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

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