関節系成分「グルコサミン」を徹底比較!グルコサミン解説コンテンツも満載!
軟骨は関節の中で、骨と骨の間でクッションとなり、曲げたり伸ばしたり、と言った動作が円滑にできるような役割を持っていますが、この軟骨が磨り減ってくると、こうした動作に支障が出てくるばかりではなく、痛みが発症することになります。
特に変形性関節症にまでなると、軟骨が完全に磨り減り、骨と骨が直接ぶつかることになりますので、激しい痛みが関節を襲うことになります。
最近、サプリメントの主成分として、グルコサミンが注目されていますが、これはグルコサミンがこの軟骨を形成し、磨り減った軟骨を再生する重要な働きがあるからです。
さてグルコサミンの仲間に「N−アセチルグルコサミン」というものがあるのをご存知でしょうか?これはグルコサミンと同様、エビやカニの甲殻類の主成分となっている物質ですが、こちらはグルコサミンと違い、主に美容目的で利用されています。と言うのも「N−アセチルグルコサミン」には体内でヒアルロン酸を生成させる働きがあるからですね。
ヒアルロン酸とは1gで6リットルもの保水能力があると言われ、関節内のヒアルロン酸はクッションのような役割を果たすほか、お肌にあるヒアルロン酸は保湿能力を高め、いつまでも弾力やハリのある状態に保ってくれます。
そんな美容や健康にうれしい効果のあるヒアルロン酸の生成を促進させる働きがあるのがN−アセチルグルコサミンというわけですが、その効果については前回、大阪市立大学医学部が実施した実験をご紹介しました、それ以外にも焼津水産化学工業が実施した以下のような実験結果が発表されています。
◆焼津水産化学工業によるN−アセチルグルコサミンの臨床実験
肌が乾燥している39名の女性を3グループにわけ、1つ目のグループにはN−アセチルグルコサミンを毎日500mg、2つ目のグループにはヒアルロン酸を毎日50mg、3つ目のグループにはプラセボ=偽薬を8週間毎日摂取してもらいその変化を測定しました。結果は以下のようになっています。
プラセボグループと比較して、N−アセチルグルコサミンのグループも、ヒアルロン酸のグループもどちらも目じりや頬の水分量が増加していることが分かります。特に8週目に大きく伸びており、それなりの期間、継続することが重要だと言えそうですね。
この実験で少し残念なのはN−アセチルグルコサミンに比べヒアルロン酸の量が10分の1と全く異なることですね。なぜ同じ量にしなかったのか分かりませんが、これではどちらの成分がより保湿能力があるのか比較できません。
ただ実験結果から推察される限り、量が10倍のN−アセチルグルコサミンの効果がヒアルロン酸の効果の10倍になっているかと言うとそうではありませんので、同じ量であればやはりヒアルロン酸の方が効果がありそうですね。
そもそもN−アセチルグルコサミンの働きは体内でヒアルロン酸を生成することであり、それを考えれば直接ヒアルロン酸を摂取した方がより効果が大きいのも当然なのかもしれませんね。
残念ながらN−アセチルグルコサミンの仲間であるグルコサミンにこうした効果があるかどうかは今後の研究に期待するしかなさそうですが、しかし最近ではグルコサミンだけでなくヒアルロン酸も同時に摂れる商品も販売されています。興味がある方はそうしたヒアルロン酸が含まれた商品を試してみてはいかがでしょうか。
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